堀場エステック 阿蘇の製造工場を拡張 半導体向けガス流体制御装置を生産

2005年4月

阿蘇工場の規模を3倍に拡大

堀場製作所の100%出資子会社、堀場エステック(京都市南区)は、半導体製造向けガス流体制御装置(MFC)を生産する阿蘇工場(熊本県西原村)の規模を2005年内に3倍に拡大する。総事業費約15億円をかけて新棟を建設する。MFCの増産のほか、堀場本体から医用試薬や小型理化学機器などの生産を移管する。現在の生産高約100億円を5年後に7倍に引き上げる。

1988年に開業

阿蘇工場は1988年に開業した。世界首位のシェア約30%を占めるMFCの生産を手掛ける。2004年1月に賃借していた用地を約3億円で買い取り、拡張準備を進めていた。工場床面積2470平方メートルを3倍の7340平方メートルに増床した。従来の気体MFCに加え、堀場エステック本社工場から液体MFCや真空計の生産を移す。

2006年初めの本格稼働を予定

また、堀場製作所が手掛ける血球計数装置の試薬や放射温度計、pH(水素指数)計の生産を京都市南区の本社工場から移管する。2005年10月に完成させ、2006年初めの本格稼働を予定する。

日本国内最大の生産拠点

将来的には、半導体製造向けの異物検査装置や薬液モニターの生産も移し、堀場グループ全体の日本国内最大の生産拠点と位置づける。生産額も2010年に現行の7倍の約700億円にまで引き上げる計画だ。

堀場製作所、子会社のエステックに新工場兼本社ビルを建設。半導体関連分野を強化

1997年1月

半導体関連分野を強化

堀場製作所(社長堀場厚氏)は、半導体関連分野を強化する。約40億円(土地等を含む)を投じて子会社のエステック(京都市下京区)に、新工場を兼ねた本社ビルを建設する。

生産能力拡大で300億円達成を目指す

3年後をめどに、グループで半導体関連機器で300億円を達成する、という中期計画を実現するための布石で、主力製品のマスフローコントローラー(MFC、気体の流量制御計)の生産能力を現在の京都工場の3倍に拡大する。

生産効率の向上を図る

新本社・工場は京都市南区に建設する。地上五階建てのビルを2棟つくる計画で、延べ床面積は約七7700平方メートル。1997年1月19日に本格着工し、8月中旬の完成を予定している。現在の本社事務所と京都工場は、新しい施設に集約し、生産効率の向上を図る。阿蘇工場と合わせた生産能力は年間200億円になる。

堀場製作所、アメリカの結晶工場が完成。来月から操業

1991年3月26日、日刊工業新聞

480万ドルの販売を目指す

【京都】堀場製作所(社長大浦政弘氏)は、米国で医療用ガンマカメラのセンサー部にあたるシンチレーション結晶(ヨウ化ナトリウム)を生産する工場を完成させた。1991年4月から操業を開始する。新工場はアリゾナ州テンピ市に建設された。工場長はS・ハイタワー氏が就任した。延べ床面積1100平方メートル。人員6人。米国子会社のホリバ・インスツルメンツ社の工場となり、初年度100ドル、3年後にも480万ドルの販売を目指す。