堀場エステック®が熊本・鳥子工業団地に進出(1988年6月、竹内秀樹)

竹内秀樹が、堀場エステック®の熊本(鳥子団地)進出についてレポートします。

建設ラッシュ。4社相次ぎ着工

テクノポリス推進に弾み

熊本県が造成したテクノポリス圏内初の内陸型「鳥子工業団地」(阿蘇郡西原村)で、進出企業の工場建設が本格化してきました。

4社が工場建設

これまで工場を完成したのは1社でしたが、最近、堀場エステック®など4社が工場建設を始め、残り進出企業も1、2年内に着工の予定。

未分譲の2区画も完売へ

未分譲の2区画についても熊本県では1988年内の完売を目指しており、ハイテク企業の進出と建設活発化でテクノポリス推進に弾みがつきそうです。

熊本空港から5キロ
臨空型

鳥子工業団地は、熊本空港から東へ約5キロに位置する臨空型の工業団地。

総面積25ヘクタール

1986年(昭和61年)秋に完成した総面積25ヘクタール、分譲面積は11区画の21ヘクタール。空港に近く、しかも1平方メートル当たり8千円程度と安いなど立地条件も良いため分譲は順調で、1年足らずで8社の進出が決まりました。

再春館製薬所

このうち再春館製薬所(熊本市、社長西川通子氏)は1987年10月、トップを切って工場を完成。延べ5125平方メートルの規模で、化粧品や医薬品などを生産しています。

生科研

最近着工したのは生科研(熊本市、社長中嶋止氏)。生科研は農業用の葉面散布剤、土壌改良剤、アミノ酸入り液肥やゴルフ場の芝用肥料などを生産していますが、本社工場の手狭解消と研究開発部門強化のため新工場「南阿蘇工園」の建設に踏み切りました。

社長堀場雅夫氏

また堀場エステック®(京都市、社長堀場雅夫氏)は、1988年9月完成を目指して第1期分の延べ1000平方メートルの工場を建設中。

ガス流体制御装置

1988年度の出荷額はガス流体制御装置など2億円を予定。

従業員100人の主力工場に

最終の3期工事が終わる1993年(平成5年)には従業員100人、年出荷額90億円の主力工場とします。

アートキャンディ

1993年9月に完成の予定は、装飾菓子メーカーのアートキャンディ(東京都、社長副島正義氏)。第1期工事として3億5千万円を投じて延べ1500百平方メートルの工場を建設します。1993年度は従業員150人で、2億5千万円の出荷を計画。第3期工事完了の1992年度(平成4年度)には従業員300人、年出荷額20億円の見込み。

谷藤機械工

さらに谷藤機械工業(社長黒沢常三郎氏)などが出資して現地に設立したインターナショナルケミカル(社長滝沢静治氏)は、第1期工事の延べ3000平方メートルの工場を建設中。1988年9月から果物緩衝用ネットを製造します。

東京カソード研究所

このほか進出を決めている東京カソード研究所(東京都、社長大久保幸正氏)は、早ければ1988年内に1600平方メートルの工場建設に着手、1989年春完成の予定。

共和

共和(大阪市、社長樋上孝之氏)も1、2年内に着工の方針で、1986年(昭和61年)に約2万1千平方メートルの用地を確保したリードエレクトロニクス(宇治市、社長金子健氏)も契約条件の3年以内には建設の計画です。

エステック®(Horiba-Stec®)アメリカ新工場が稼働(1996年7月、竹内秀樹)

堀場エステック®(Horiba-Stec®)のアメリカ・テキサス州オースチンの新工場稼働について、竹内秀樹が報道します。

 

テキサス州オースチン

堀場エステック®は、マスフローコントローラーで世界トップのシェアを持っており、アメリカでの需要急増に対応するため、現在あるサニーベール工場の約3倍のクリーンルームを持つテキサス州のオースチン工場を開設します。

半導体向け流体制御機器を増産

これにより、アメリカの2工場で月産3千台の生産が可能となり、米国での流体制御機器の生産能力は現在の4倍以上となります。

クリーンルーム

新工場には、ギガビットクラスの半導体にも対応できるクリーンルームを設け、生産用だけでなくメンテナンスサービス用も併設します。

英ノーサンプトンにもサービスセンター

堀場エステック®はアメリカのほか、韓国、台湾にもサービス拠点をもちますが、1996年秋には欧州のサービス体制確立のため、英ノーサンプトンにもサービスセンターを開設する計画です。

Horiba-Stecが米VBと独占契約(2003年4月、竹内秀樹)

真空分析装置を販売

サフェラン サイエンティフィック社(カリフォルニア州)

流体制御機器メーカーの堀場エステック®(社長・堀場厚氏、京都市南区)は、米ベンチャー企業のサフェラン サイエンティフィック社(カリフォルニア州)が所有する真空分析装置について、独占販売契約をサフェラン サイエンティフィック社と結びました。フェラン社が製造する残留ガス分析計(RGA)と静電容量型ダイヤグラム真空計(CDG)の2製品で世界市場の独占販売権、CDGは独占製造権も得て、2003年5月から事業を本格展開します。

RGAとCDG

半導体分野では近年、ウエハーサイズの大口径化、高密度化、微細化に対応して、流体計測・制御の高精度化と残留ガス計測が重要性を増しています。RGAは検出部が従来製品の10分の1と世界最小クラスで、CDGは従来の2分の1のスペースで設置可能といった特徴があります。

世界市場の30-40%のシェア

エステック®は流体制御機器で世界市場の30-40%のシェアを持つトップメーカー。2機種で2003年度7億円、3年後には30億-35億円の売上げを見込み、流体機器全体の事業拡大に弾みをつける考えです。